スクロール型ドライ真空ポンプを世界で初めて開発・販売※した「アネスト岩田株式会社」に、ドライ真空ポンプ製品の選び方や、昨今の真空ポンプ需要などについてお話を伺ってみました。
ドライ真空ポンプの種類の違い、何を基準に選べばよいのかよく分からないという方は、是非参考にしてみて下さい。
A.まずは当然、真空ポンプの基本的な性能が一つの基準です。
真空ポンプの選定に必要なのは、大きく分けて2点。到達圧力と排気速度です。
高い真空度を必要とする装置には、ターボ分子ポンプなどの高真空用真空ポンプの粗びきとして、スクロール真空ポンプや、マルチルーツ真空ポンプなどが適しています。軽いものの吸着などであれば、高い真空度は必要ありませんので、「ドライベーン真空ポンプ」や「ダイアフラム真空ポンプ」で対応可能です。
各種類別の特長は下記の通りです。
また、各メーカーの製品にまつわるサービスも十分にチェックする必要があります。
装置開発にフィットするカスタマイズや、アフターフォロー体制についても、製品・会社選びの大きなポイントです。
A.環境への配慮も含め、さらに需要が高まってきています。
近年は環境への配慮が進み、油潤滑式よりもクリーンな排気を可能とするドライ真空ポンプの使用が増えてきております。
今現在でも多くの真空ポンプは油潤滑式ですが、その中でもドライ真空ポンプを選ぶお客様が増えております。
アネスト岩田では、高い真空度を必要とする、研究施設などへのドライ真空ポンプの納入が多かったのですが、近年は一般産業で使用される産業機器の真空源としてのドライ真空ポンプの販売比率が増加傾向となっております。
用途としては、半導体製造装置向けなど、従来からドライ真空ポンプの要望の多い用途が多くの売り上げを占めておりますが、先述したように、電池関連製造設備など新たな産業への販売も増加傾向です。
ドライ真空ポンプ全体の需要は高まってきており、さらに幅広いニーズ・環境・用途に対応ができる汎用性の高い製品を作っていくことが、いまのメーカーには求められていると感じます。
A.ドライスクロール真空ポンプのパイオニア的存在として、ニーズにフィットした装置開発をお助けします。
アネスト岩田は1993年に世界で初めてドライスクロール真空ポンプを開発・発売し、発売当初からさまざまな業界から引き合いをいただき、納入させていただきました。
真空ポンプは用途によって吸い込んでくるガスなどが異なるため、用途別に向いているもの、向いていない物があることがわかり、スクロール真空ポンプがすべてに対応できるわけではないことも学びました。
当社としては、その経験を活かし、お客様の望む用途に適した真空ポンプを提案することを大切にしております。不具合が発生した場合には、詳しい用途・状況をヒアリングさせていただき、必要な場合にはカスタマイズを行い、お客様に適した真空ポンプを提供させていただきます。
弊社はECサイトも展開しておりますので、ぜひこちらもご利用ください。
真空ポンプ製品選びでお困りの方は、是非一度ご相談ください!
社名 | アネスト岩田株式会社 |
所在地 | 神奈川県横浜市港北区新吉田町3176番地 |
創業年 | 1926年5月 |
業務内容 | 空気圧縮機、空圧機器及び空気動工具の製造販売。 真空機械器具・装置の製造販売。 塗装及び塗布用機械器具の製造販売。 塗装用設備の製造販売並びに設置工事。 接着用機械器具・設備の製造販売。 医療機器の製造販売。 電力供給装置、動力伝達装置の製造販売。 自然再生可能エネルギーによる発電・売電事業。 前各号以外の産業用及び家庭用機械器具の製造販売。 前各号に掲げる製品及び設備の開発、設計、施工、保守及び コンサルティング業務並びにこれら製品及び設備の製造に関する技術・ノウハウの販売。 古物営業法に基づく古物商。 各号に附帯関連する一切の事業。 |