真空ポンプと真空エジェクタの違い

ここでは真空ポンプと真空エジェクタの違いについて解説します。

真空ポンプと真空エジェクタの違いとは?

真空ポンプとは、密閉空間内の気体を排出して内部を周囲より低圧の状態にする機械です。一方、真空エジェクタも真空を発生させる装置ですが、圧縮空気を利用して真空を作り出す点が真空ポンプと異なります。

用途の違い

  • 真空ポンプ:成形、包装、断熱、乾燥、冷却、電子デバイス製造
  • 真空エジェクタ:ワークの吸着、集塵

真空ポンプは、成形や包装、乾燥、電子部品の製造など、減圧環境が必要なさまざまな工程で使用されています。一方、真空エジェクタは主にワークの吸着や集塵など、「吸着する」目的で用いられます。圧縮空気を利用して真空を発生させ、圧力差によってワークや粉塵を吸着します。

仕組みの違い

  • 真空ポンプ:容器内の気体を排出して低圧力にする
  • 真空エジェクタ:圧縮空気をノズルから噴射し、ディフューザで周囲の気体を吸引・排出する

真空ポンプは、容器内の気体を吸引して外部へ排出することにより、内部の圧力を下げて真空状態を作りだします。一方、真空エジェクタは圧縮空気をノズルから高速で噴出させることで流速を上げ、その結果生じる負圧を利用して周囲の空気を吸い込み、真空を発生させる仕組みです。

真空ポンプと真空エジェクタの使い分け

真空度による使い分け

真空ポンプは大量の真空エアを発生させられることがメリットです。真空エジェクタでは圧縮エアの消費が多くなるため、真空エアの発生効率は真空ポンプに劣ります。多くの真空エアを必要とするのであれば、真空ポンプを選ぶべきでしょう。

予算による使い分け

真空エジェクタは圧縮空気を利用して真空を作るため構造がシンプルでイニシャルコストが低いですが、多量の圧縮空気を消費しコンプレッサーの電力負荷が増加します。一方、真空ポンプは電力駆動でイニシャルコストは高めですが、効率よく安定した真空を長時間作り出すことが可能です。小流量や短時間使用はエジェクタ、大流量や長時間運転はポンプが適しています。用途に応じて使い分けることが重要です。

運転時間による使い分け

運転時間の長さで選ぶなら、真空ポンプの方が良いでしょう。真空エジェクタは立ち上がりが早く、短時間だけ真空を発生させたい用途に向いています。長時間安定して運転する用途には真空ポンプの方が適しています。できるだけ長く運転を求めるのであれば、真空ポンプを選んでください。

用途に応じて真空ポンプと真空エジェクタを使い分けよう!

真空ポンプと真空エジェクタは、いずれも真空を発生させて低圧状態を作り出すという点で共通しています。しかし仕組みが異なっており、用途によって使い分けることが効率化のポイントです。

ドライ真空ポンプを導入する際には、真空ポンプと真空エジェクタの違いを知ったうえで、さらに基本的な知識を備えておくことが大切であると言えるでしょう。以下のページでは導入の際に知っておきたい基礎知識と、ドライ真空ポンプメーカーの比較についてご紹介しています。真空ポンプもしくは真空エジェクタの導入を検討しているならぜひ参考にしてください。

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現場条件で選ぶドライ真空ポンプ3選

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防爆エリア設置向け

アネスト岩田の
ISPシリーズ

ISP-250E

引用元:アネスト岩田公式HP
(https://www.anest-iwata.co.jp/products-and-support/vacuum-equipment/dry-vacuum-pump/isp-250e)

  • 防爆モーター搭載のカスタマイズに対応(ポンプ本体は標準仕様のため可燃性ガスの吸気は不可)
  • 大気と真空の繰り返し運転に強いスクロール式構造で、大気付近での連続運転にも対応
  • JALエンジニアリングのFRP成形現場での導入事例あり
腐食性ガス吸引向け

樫山工業の
SDEシリーズ

SDEシリーズ

引用元:樫山工業公式HP
(https://www.kashiyama.com/pumps/product/sde/)

  • 塩素系を含む腐食性ガスの吸引に対応し、半導体や液晶製造装置のハードプロセスで使用
  • ポンプ構造材に耐食材料を採用、温度設定によるデポジット対策にも配慮した設計
  • CVD・スパッタ・蒸着・エッチング・ALDなど多様な半導体プロセスに対応
大流量プロセス向け

大晃機械工業の
SDVシリーズ

SDVシリーズ

引用元:大晃機械工業公式HP
(https://www.taiko-kk.com/jp/vacuum/sdv/)

  • スクリュー式において世界最低速運転を実現するクインビー式(Queen Bee Screw)スクリュー採用
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