ドライ真空ポンプはクリーンな環境を必要とする場で用いられることが多いですが、省エネ性能が高く、さらに環境改善に寄与できるタイプのものも提供されています。ドライ真空ポンプは24時間365日体制で使用されることもあり、工場にとっても省エネ効果はありがたいものとなるはずです。
このページでは、ドライ真空ポンプの省エネ性能について解説します。
ドライ真空ポンプは1日中、常に稼働していることも多く、省エネ性能の高さが求められていました。たとえば半導体工場では、工場全体で使用される電力の12~13%をドライ真空ポンプが占めています。そこで提供され始めたのが省エネ性能の高い製品です。
まずはインバーターが搭載されたドライ真空ポンプが現れましたが、その後もローターへの負荷を軽減するなどの工夫をこらした製品が、省エネ性能の高いドライ真空ポンプとして提供されています。中には圧縮動力を分散させるため、メインポンプのロータ形状にルーツ形を使用した製品も見られます。各社ともにさまざまな方法で、ドライ真空ポンプの省エネ性能を高めようと務めているのが現状です。
参照元:(PDF)JSTAGE「省電力ドライ真空ポンプへの置き換え提案」
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvsj2/55/9/55_11-PN-078/_pdf/-char/ja)
(PDF)JSTAGE「中重負荷向けドライ真空ポンプの省エネルギー化」
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvsj2/58/7/58_14-PN-069/_pdf/-char/ja)
「ECO-SHOCK ES10」は、既存のドライ真空ポンプに取り付けることで省エネ性能を高めるアタッチメントです。消費電力を最大80%削減できるうえに、すべての圧力領域において排気速度が低くなることもありません。ドライ真空ポンプの省エネ性能は、特に連続運転時間が長い環境下で発揮されやすく、24時間365日体制で稼働しているドライ真空ポンプに適していると考えられます。
同レベルのドライ真空ポンプと比較して、非常に高い省エネルギー性能を誇るとされるのが「ER100D/ER100DC」です。公式サイトによると、到達圧力時消費電力は400Wとされています。
参照元:株式会社大阪真空機器製作所
(https://www.osakavacuum.co.jp/products/detail0014.html)
ドライ真空ポンプは半導体工場など、特定の環境下において常に連続運転していることが多いものです。工場の電力削減のためにも、環境のためにも、できる限り省エネ性能の高い製品を導入することが求められてきました。そしてその要求に応えるように、省エネ性能の高いドライ真空ポンプやアタッチメントが提供されています。よりクリーンな環境を目指すために、省エネ効果のあるドライ真空ポンプを導入してみてください。