ここでは、ドライ真空ポンプを扱っている佐藤真空について、製品例や特徴をまとめています。
テフロンダイアフラム型・MDシリーズ
排気速度 (50/60Hz) |
20~23L/min |
到達圧力 | 200Pa |
騒音値 | 記載なし |
研究機関での用途
佐藤真空のドライ真空ポンプの用途は、研究機関など、先端技術分野での用途が多くなっています。研究機関の実験室などでの用途としては、減圧することで固体や液体を積極的に蒸発させる装置である「ロータリーエバポレータ」、液体から個体を分離するための高速ろ過技術である「減圧ろ過」、そのほか、各種の「分析機器」、「理化学機器」などで使用されています。
医療・製薬分野での用途
医療・製薬分野での用途としては、「医療用機器」および「製薬用機器」に使用されています。そのほかの用途として、血液などの試料に対して大きな遠心力をかけ、その構成成分を分離する手法である「遠心分離」、破損リスクを抑えるように真空状態を制御しながらDNA、RNA、タンパク質を分析する手法である「ゲル乾燥」などに使用されています。
一般産業での用途
一般産業での用途としては、気圧を下げることで水分の沸点が下がり、蒸発が加速されることを利用した乾燥方法である「真空乾燥」、加熱すると熱分解されてしまう物質や大気圧下で蒸留が困難な物質を分離・精製する技術である「真空蒸留・濃縮」などがあります。
接ガス部だけでなく、各部にギアオイルなども使用していないスクロール型のドライ真空ポンプなら、
使用環境、使用用途などが制限されにくく、さらにメンテナンスの頻度が少なくて済むなどのメリットがあります。
真空室内のテフロン系部品でケミカル対応
佐藤真空のテフロンダイアフラム型ドライ真空ポンプ(MD/MZシリーズ)は、有機溶媒系ガスや腐食性ガスを吸引することが可能な、ケミカル対応の製品です。
真空室内の部品に、テフロン加工のフッ素樹脂コーティングが施されているため、有機溶媒系ガスや腐食性ガスへの耐食性がたいへん高くなっています。
真空能力が高い
佐藤真空の「テフロンダイアフラム型ドライ真空ポンプ(MD/MZシリーズ)」の「ダイアフラム」には「隔膜」の意味があり、隔膜を動かすことでポンプの役割を果たす方式です。
このダイアフラム式としては到達圧力が高く、MDでは、200パスカル、MZでは、700パスカルまで到達することができます。そのため、高い真空能力が必要な「高沸点溶媒」などにも対応することができます。
クリーンな真空とシンプルなメンテナンス
ドライ真空ポンプの原理として、潤滑油を使用しないため、吸気側の真空中にオイルバックすることなく、クリーンな真空をつくることができます。同時に排気側の、ドライ真空ポンプを設置している室内にもオイルミストが拡散することがなく、室内汚染されません。
また、潤滑油を使用しないシンプルな構造なので、メンテナンスもシンプルになります。
社名 | 佐藤真空株式会社 |
所在地 | 埼玉県入間郡三芳町藤久保1036番地 |